画廊企画

楽山 正幸 展
楽山正幸の世界展

● 9月6日〜12日
● 銀座 ギャラリームサシ

 

 富士美術協会代表(FAA)楽山正幸氏の画廊企画個展から「春夏秋冬」を紹介する。同画廊連続8回目の個展となった今回は36点の出品中、15点が日本の風景。しかもそれは「秋の日比谷公園」や「西湖いやしの里」などに代表される純風景ともいえる画面だ。楽山氏にとっては久しぶりの日本回帰となった。ただ楽山正幸の代名詞ともなってきた多重画面の作にどうしても目は向かってしまう。同一画面に異時間、異空間が混じる楽山の画風は数々の名作を生んできた。その根幹には常に求めてきた「新しい空間」ということが作画テーゼとしてある。そう考えてこの「春夏秋冬」を見た時、確かに頷ける答えを得たのである。つまり日本の純風景をベースに多重画面を創作しようとする試み。四分割された四季の風情を背後に落葉した樹の枝が四方に伸び、西洋風の人物が前に立つ。織り成す日本の四季にさりげなく漂わせる洋の文化。独自のマチエルの創出。楽山正幸が捜し当てた新たな世界は、来春のFAA展で100号大作に展開して発表される予定だ。(篠原)

 

 

 

春夏秋冬  F6