第101回二科展
尾崎 ゆき子
「デミアン」
二つの横顔の間を白い河が流れる。いや、河の両岸に分かった二つの顔か。片や善で片や悪か。眼に見えないその善・悪の境の河を傷ついた羽根で鳥のように行ったり来たりを繰り返す。煩悩に翻弄されて。(中)