蔡 國 華 作品展

■ 9月1日〜11日  ■ 銀座 井上画廊

 過日、世田谷美術館で蔡國華氏の大個展が開催されたが、筆者は残念ながら見る機会を失してしまった。50mに及ぶ超大作「何来何去」は正に圧巻であったと聞いたが、今回の個展でその一部を拝見できた。
 「何来何去」とは、人はどこから来て、どこへ行くのかという人間の存在に関わる永遠のテーマでもある。
 ゴーギャンが自殺未遂を計った折の、遺書代わりの作品が「人はどこから来て、どこへ行くのか」であった。
 蔡國華は中国人でオーストラリア国籍を持ち、上海の美術学校を経て、日本に留学。武蔵野美大大学院を卒業というグローバルな経歴をもつが、やはり中国の香りは濃く残っている。墨の深みを巧く取り込み現代的なデッサンに巧く繋げて奥行きのある世界を構築している。一大パノラマの演出センスは群を抜いているといえよう。(松)

 

 

 

 

 

 

 

   「何来何去」