第66回一水会展

石川柏亭奨励賞

 

「芽吹くころ」  

石川 雄二

 

 

 草原に樹つ、かなりの樹令を数える一本の雑木。

何本も伸ばす幹の先の小枝の梢には、浅春を迎えてことしもまた新芽を吹かしている。

遠く眺望のきく野面、まだ十分萌え出さぬ下草に魁ける姿に己を重ねる。