第50回記念一陽展

損保ジャパン美術財団奨励賞

 

幡谷フミコ

「樹相―おのがまにまに 」

 

 ぜい肉をギリギリまで削ぎ落とした枯木が樹つ、というより虚空の中に身を置いているといった様相だ。

大気に映る虚影の表情が現実感を喪失しながら、きわどく自身の精神性を屹立させている。