EXHIBITION YOSHIO NAKAJIMA
2008
中 島 由 夫 展
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1月10日〜2月5日 ■ 東京都 Gallery Concept 21
■ 2月21日〜27日 ■ 名古屋 丸栄美術画廊(スカイル8階)
■ 3月8日〜19日 ■ 神戸 ギャラリー島田
自由奔放とは中島由夫のためにある言葉のようだ。日本人で唯一北欧のコブラ運動に加わり、在スウェーデン40余年、北欧の太陽で脚光を浴び、日本に於ても全国縦断の個展を慣行、確かに勇気を貰えるそんな作品であった。それが、60歳を過ぎ、迸るエネルギーが
穏やかになり、
柔らかで暖かみのある色の中で象形化された生きもの
達が絡み合う。
この変化は明らかだ。ひたすら前に進んでいたアグレッシブな厚塗の画面は影をひそめ、内面に静かに沈んでいく、そんな癒しにも似た雰囲気がする。奥様の死が、彼に変化のスタンスを与えたとみるのは極めて自然なことである。
自由奔放な線で描かれた鳥、魚、蛇、人間が踊り謳い呼応し連鎖しそれ自体が小さな太陽となってキャンバスを巡る。薄塗の重層のマチエールが突き抜ける透明感と明る
さを醸し解放感にひたる。
ギリシャで体感した太陽が「AegeanLight」に結実した。
今個展出品作の「ParadiseSun2007」(目録掲載作品)はピカソの「ゲルニカ」を想起させられた。当然ながら、色彩も構成も共通したものは無いのだが、生命の賛歌を謳いつつも、観者
の心に深く浸透する絵力。
象形化された者たちの眼はその無表情さゆえに、静かな意志で語りかけてくる。新たなる展開の予感を感じた作品展であった。 (松)
