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Work No.15

伊藤弘之展― 旅から ―

伊藤弘之展― 旅から ―(2009.05)
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■ 4月14日~19日
■ GALLERY 雛
2000年のベネツィアの取材から始まったヨーロッパのシリーズは10年という熟成の歳月で新たな展開へと進みつつある。氏の作品の重要なモチーフのひとつである木馬は、馬の形態を持った仮面と言えるのではないだろうか。アンソールの描く仮面のように、そのきらびやかな殻の内側の闇にエレジーを塗込めているように思えてならない。氏にとって、仮面は木馬であり、木馬こそが人そのものである。「カーニバル前日」という作品がある。累々と積み上げられた仮装の街、仮面をかぶった女性の目は描かれていない、だがそこには深い闇に潜んで凝視する眼がある。観者はその闇の目に魅かれ立ち尽くす。
氏は今後の作画について「ベネツィアの仮面はまだ掘り下げるべきものがある」と語る。その後に、今迄胸の奥にしまい込んでいた新しいテーマをじっくり時間をかけて描いていくのだとも。5年~10年のスタンスで描こうとしているのは、地元・神戸。木馬たちが港の街を飛翔する。独立美術協会会員。(獏)
遺産 I 147X112 油彩・キャンバス

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伊藤弘之展― 旅から ― — 伊藤弘之