第38回元陽展

根本 忠夫

「囁き(萌)」

 

 渓谷の何段にもなって流れ下る渓流。

谷間は蔭って暗闇となり、斜めに射しこむ陽を受けて白い光の帯のような滝となる。

時は春、草や木々が緑の芽や葉を伸ばす。

作者は静寂のなか、萌えの音に耳を傾けている。