第40回記念元陽展

根本 忠夫

「萌す(萌芽)」

 

 割かれた漆黒の岩塊を一気に駆け落ちる滝水。湿度を含み、紅く濡れた絶壁のそここに若い清緑色が萌える。深山の奥深くにも、微かに春の兆しが在る。思い切った構図だが、難なく作とする技量がある。