第82回新構造展

特選

 永島 秀雄

「見つめる」

 

 牧畜場の一隅。二人の人物に相対する山羊の眼差はどこか物悲しい。柵を掴む男も力なく肩を落としているように見える。愛情深く畜農家のシリーズを描き続ける作者の、口蹄疫禍へ想いが内包するかのようだ。