シリーズ〈超克の標〉 藤岡絵里個展■ 10月2日〜7日 ■ GINZA TANAKAホール
GRAFFITI |
近代美術協会に初出品が1992年だから、本格的に絵に取り組みだして10年程であるが、最近の制作に対する取り組みにバイタリティを感じる。 悩みながらも絵筆を握っている時が一番充実しているのだろう。自己表現の可能性に挑戦する姿勢は常に前向きである。だから藤岡さんの作品には強さがある。これでもかと言うほど描き込む。色彩 対比も強く、いわゆるたし算の絵ということができる。 モチーフは人間、それに樹木と人工物が抽象化されて画面 に再現される。00年の「赤の衝撃(松本富太郎賞)」がその代表作であろう。それが今年の「祈り(愛彦賞)」では、形象の強さはあるも色彩
が落ち着いて深さへの指向が窺えるようになってきた。今展にはそうした過去10年の足跡が並べられたが、異質の対作品を見つけた。色彩 は明るくなり、立体的な形象が平面へと移行、遊びの線も柔らかに溶け込むような作品である。 |
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