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第54回モダンアート展より
白石 道夫 「時の形象,04―2 移ろい」
白石氏のモダンアート出品作品を遡ると、94年「時の構造」、95年「典雅な正方形」、96年「午後の形象」と続き、97年より「時の形象」シリーズが始まっている。途中一度だけ99年に「日々の形象(99―2)」が挟まっているが、この年の2月に起こった出来事が印象的だったからだろう。 そのように「時の形象」も様々のサブタイトルが必ず付加されている。おとずれ、雑歌、訪問者、邂逅、道程、そして今回の移ろい。四次元軸にあたる時間を平面 に定着させるイメージは難しい。しかし、白石氏は自分史的な流れと世間、世界の流れを特徴あるフラッグポイントとして幾何学的にまたは簡略図としてベクトル的なムーブマンの中に組み入れることで、またそれらを重ね合わせることでイメージの世界を構築してきた。ダイヤ形の重なりは01年から始まったが、これは時間軸に双方向のベクトルを持つことが出きるからであろう。幾何文様の帯、消えかけた刻印、略化された風景、緑は地球の息吹に似て清々しい。作品に日本的情感がにじんでくるのがいいのだ。 (松)
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