―「祈りと再生」―


小川 華奈代 展


● 11月13日〜22日
● 赤城神社参道えすぱす ミラボオ


  第49回近代美術協会展でのミラボオ画廊賞をうけての個展。
 受賞作をはじめ、掲出作ほか近年シリーズ化している「不動明王」の大作数点に、オルゴールを内蔵した遊び心満点のキネティック系作品や、手びねりによる獅子像など、自由で楽しく、多彩で賑やかな発表となった。
 掲出作の〈松本富太郎先生に捧ぐ「十字架の曼荼羅しずか合わせ貝」〉は題名通り近代美術協会の創立者でありリーダーとして会を育てあげた故人へのオマージュで中央にその作品を描き込み、その両脇に小品を添えて組作品とした。
 もう一つの〈哲・不動明王〉(F120)は渦巻き曲線に直線を交ませ円錐形や矩形を配し、奥行きある平面を明るく爽快に構成。白い火炎が不動明王をシンボライズしている。
 説明的要素を可能な限り削そぎ落とし、心的象徴性に徹する「不動明王」は、小川家の守り本尊だという。(中野)

 

 

 

松本富太郎先生に捧ぐ「十字架の曼荼羅しずか合わせ貝」
アクリル F100 1995

 

ACALA NAATHA・TETSU(哲・不動明王)
アクリル F120 2009