| 銀崎陽子展
―樹韻―
新世紀美術協会会員、銀崎陽子さんの東京では初めての個展。副題は〈樹韻〉。
これまで、マチエールの変化でみせる作品を中心とした制作姿勢を一貫してきたが、テーマ性を考えるようになってデッサンの重要性を再認識し、最近は樹木のスケッチを続けてきた。実存性が増すことにより、迫力が加わり、今年の新世紀展で会員推挙を得た訳だが、まだ現場でのスケッチの徹底とまでは至っていないようで、質感の再現に観念的描写が入り交じっている。そこのところをどう克服するかが今後の課題といえるが、もっとおおきいステージ(描きたい大作のイメージ)が大切と思える。その方が樹木をデッサンするにしても目的意識が持てるからである。その中、小品だがふっと風が止まった一瞬の雰囲気を巧く表現した「夕凪」をあげた。樹皮の質感が欲しい。 (松)
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■9月7日〜12日
■銀座・ギャラリーいず

「夕 凪」 F4号
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