第55回新世紀展
銀崎 陽子
「月人―溺」
シナベニヤに直接転写された樹塊は圧倒的な質量を持っている。対して樹影の少年はあまりにも朧げで儚げだ。空間を縦横に錯綜する枝や幹は走査線のように少年に纏わり記憶の呪縛の深奥を映し出す。