セイ・ハシモト絵画展
−パリ、多くの細道−
●6月5日〜11日
● 阪急うめだ本店7F 美術画廊
新作家美術協会委員、サロン・ブラン美術協会副会長の橋本清一(セイ・ハシモト)の大阪・梅田での個展。
毎年、日本とパリのアトリエを行き来して、日本の風景とパリの風景を独特な感性でとらえたパステル作品を発表しているが、改めて氏の油絵の重厚な凄さを再発見した。
今展もまた、パステル原画と版画(ジグレー)を主体とした展示で好評を得たが、氏の展示としては珍しく5点の油絵が並んだ中、特に上掲の1点に注目した。「嗚呼、ノートルダム寺院」と題された10号の作品である。周知のとおり、今年4月15日から16日にかけて起きた大聖堂の火災、尖塔と屋根が崩落するという大惨事。氏は、火災の前に夕陽に映えるノートルダム寺院の見事な油絵を完成させていたのである。そして偶然にも氏の友人で写真家の渡部昭二氏が火事現場に居合わせ、撮影した写真が橋本氏の「哀しい懐しさ」と胸中を吐露したコメントと共に展示されていた。 (松)
