セイ・ハシモト 新作絵画展
−パリ、多くの細道−


● 11月18日〜24日
● 伊勢丹新宿店 本館6Fアートギャラリー

 

 コロナ騒動で世界が混乱の渦に巻き込まれる寸前の2月に、パリのアトリエから日本に帰国したセイ・ハシモト(橋本清一)氏。
 今回の展示構成で、特に気を魅いたのが10数点の油彩作品の展示。パステル原画、原画からおこしたジグレー版画は従来通りの人気を博していたが、更に展示に厚みをみせて、より充実した展覧内容となった。何よりも凄いと思ったのは、作品購入を求めるファンの多さで、最近の個展に於いて驚異的な光景であった。
 氏の描く風景、その骨格には線と面そして色彩に独特なシルエットを含んでおり、特に光と影の空間描写に詩的な情感を醸す。油彩から注目の1点を挙げた。今年発刊された氏の詩画集より「いま夕暮れに・一足残る明るさと一足早い暗さが重なるいま、信じられない美しさがにじみ広がる。いったいどこの世界が透けて見えてるのだろうか。短い永遠の中に、長い一瞬が流れて見えるようだ。」を添える。詩人セイ・ハシモトの言葉の世界と絵画の世界が繋がる。(松)

 

 

 

残る明り、ともる明り F50 油彩