セイ・ハシモト新作絵画展
―パリ、多くの細道―


● 11月24 日〜30 日
● 伊勢丹新宿店 本館6Fアートギャラリー

 

 セイ・ハシモト(橋本清一)氏の恒例となった晩秋の新作絵画展。ファンも多く、この伊勢丹での開催を待ちわびている。
 作家はパリ・モンマルトルにアトリエを構え、日本とパリを往復して、主にパステルと油彩制作にいそしんでいるが、パリの細道を巡るデッサンとその時の思いを綴った詩をコラボした画帖を出す等、多彩なセンスが人々を魅了している。
 特に、光と影の色彩変化と質感の把握は的確で、木漏れ日や夕暮れ時の微妙な響きの差異を叙情的な世界へと昇華させており、今展でも油彩8点、パステル13点、そしてパステルをもとにした版画数十点と多くの逸品が展示された。
 パステルで光の影を顕現した「6月のモンマルトル」に魅かれたが、今回は油彩にバリエーションがあった。夕間詰めを描いた50号の「夕暮れの帰り道」、そして紹介の「お月さん、こんばんは」パリのアトリエの窓からの夕暮れだ。窓枠がクルスに見えて幻想的な世界を構築した。益々目が離せない作家である。(松)

 

 

 

 

「お月さん、こんばんは」 P10油彩