佐藤 美智子 50年展

画家はその地に立たなくてはならなかった


● 2015年12月16日〜27日
● アートガーデンかわさき展

 

 太平洋美術で役員を努める佐藤美智子さんが、50年を網羅する個展を開催した。
 佐藤さんは、これまで海外取材と個展を繰り返し、2015年迄に49回の個展を開催しているが、その年予定していたブータン取材を断念した。実は2013年に脚立から落ちて要介護2となり、その後も無理をおして松葉杖でのポーランド取材を敢行していたが、これ以上は危険と言われたためである。
 しかし、佐藤さん(都立富士高校など38年間の美術教師)の教え子らが50回目の集大成展の開催を企画し、50年展の開催が実現した。
 佐藤さんは1961年、26歳で太平洋美術展に初出品。その作品が文部大臣賞を受賞、即会友推挙という鮮烈な画壇デビューを果たした。その年の安井賞候補新人展に推挙された出品作が紹介の「末人の海」である。初めて展観したが、情熱溢れる作家の魂が感じられる。その後、世界を巡るようになり画風が一変する。今に通じる多重画面構成だ。自然と人間、国々の文化と政治を作品は語っている。(松)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

国境線―砂漠の摩天楼  2007年 油彩

末人の海A  1961年