―人と花と猫によせて―
栗山 直子展
たぶろう美術協会理事、同奈良支部長を務める栗山直子さんの個展。今年も「人と花と猫によせて」をサブタイトルとして、昨年のたぶろう展出品の100号の大作「老木」、「少年」二点を中心に、人物、花、猫をテーマとした新作が並んだ。
マンガ、イラスト的な猫の描写、椿、牡丹などは、いずれも飼い猫、庭の花達で、画家の愛おしさがその筆致に十二分に表れている。しかし、栗山さんの本来のテーマは人物である。だから素朴な人間味あふれる対象を求めて、インド、中近東、アフリカなどに取材旅行に出ているのである。大作はそうした現地取材をもとに制作されたものだが、普段も実際のモデルでの制作を欠かしていない。そうしたデッサン力があって初めて人間の坩堝的な生の表情を捉えることが出きるのであろう。アフリカの大地の恵みが生んだ「母と子」の笑みである。 (松)
