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工藤恭子
個展
■11月12日〜17日 ■銀座
ギャラリームサシ
5年ぶりの個展に多様な20点が並んだ。
作者特有の繊細な色彩はそのままに柔らかく響きあっており、更に色彩のそれぞれがその深度を深め、互いに引き寄せられながら鮮やかなコントラストを生みだしている。ナイフの色面の重なりにも工夫が窺われ、説得力をもってきている。
ここに紹介する「ガーデン」は10号の小作品ではあるが決して小さな作品とは思えない。それは平面的色面構成という形式をとっているように見えるのだが、実空間のフラワーガーデンと雲が映り込んだ水面を思わせるセルリアンブルーの色面を錦織の重ねのように巧みに組み合わせ、虚と実の多面空間を構築している。それが複雑な空間の広がりや奥行きを感じさせ、観者を不可思議な世界へと誘う。
もう一点の「ヨットハーバー」はイメージ化されたビル群と現場でのヨットの写生を組み合わせ、旅の思いを綴りあげている。(松)

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