山本幸雄油絵展
―花あそび―

■12月1日(火)〜7日(月)

■神戸そごう7階美術画廊

 二元会副会長、山本幸雄の「花あそび」と題うった油絵展が地元・神戸そごうで開催される。
 山本氏は(故)川田茂に師事、川田師の二元会参加により二元を発表の場としてきたが、氏の実力が発揮され出したのは阪神大震災以降である。抜群の行動力と持ち前の粘り強さ、神戸支部長となるや、評論家を招いての批評会を立ち上げて支部員の制作意欲を喚起し、支部展の質、量とも大きく押し上げ、活気ある場へと環境を整えたのである。
 氏は水彩から油へと移行した経緯を持つが、画肌にもその面影は残る。今回、カトレアのみに絞った花々が並ぶも、花瓶や小物の陰影や質感に水彩的澄明感が感じられ、ある意味独特な世界が構築されている。また、このカトレアの花で埋め尽くすという企画は、この春98歳で他界された母へのレクイエム的な意味合いもあると推察される。6月の東京本展で発表された5連作はピエロ姿の自分と天に昇る母、そして孫たち3態による「輪廻転生」を演出し、存在の意義を自らに問うた。カトレアの花も、輝きの時は一瞬である。その生の最盛を山本氏の愛玩した小物たちが祝福している。盛会を期待したい。


 

ダルマさん・ダルマさん…… F10号

小鳥の覗き見   F15号