貴婦人のダンス

山本 幸雄 展

●12月3日〜9日
● そごう神戸店 美術画廊

 

 平成21年の12 月から隔年で開催してきた地元神戸そごうでの花シリーズ、3回目の個展である。サブタイトルも「花あそび」、「森の貴婦人達」、そして今回の「貴婦人のダンス」となったが、一連の主役はカトレアである。華やかな花弁の様子をダンサーのコスチュームに見立てて、「チャチャチャ」、「スイング」、白の花弁が寄りそう「チークダンス」、横一列に並んだ黄色の花弁の「ラインダンス」、白い縁取りある鮮やかな赤紫の花弁一面の「社交ダンス」等々、実にウイットの効いたキャプションと実存観ある描写と相まって観者を楽しくさせる。
 一方、花瓶のカトレアにガラスの置物、ダンスする人形が付いたオルゴール、ラッパを吹くうさぎの人形を配した「森のワルツ」、そして、ギリシャ風の壺に豪華な白のカトレアを主役にした「森の貴婦人」は、花弁の透明感があり、背景の光と陰の効果もふまえて一際高い品格美を醸していた。今回は、二元会の会長に就任後の個展となり、会場は大勢のファンで盛会となった。(松)

 


 

森の貴婦人 F30