山本 幸雄 洋画展

●1月29日〜2月4日
● あべのハルカス近鉄本店
    タワー館11F美術画廊

 

 二元会会長・山本幸雄氏の「あべのハルカス」での企画個展。これまで、神戸そごうで隔年の個展を3回開催してきたが、今回もー森の貴婦人ー「カトレア」がテーマである。これまでカトレアそのものを真摯に描いた作品から始まり愛玩の小物を巧く組みあわせたり、幻想的雰囲気を醸すシュールな背景空間にカトレアを配すなど、サブテーマにマッチさせた構成の変化で会場雰囲気を盛上げてきたが、今回は「金箔」「プラチナ箔」を背景に用いて貴婦人と称される「カトレア」の豪華絢爛さの表現をあえて意図したものになった。
 洋画畑を歩んできた山本氏だが、若い頃に屏風や軸の表具の修業をしており、その時の技術がこの作品群に見事に活かされている。二元展では、ピエロシリーズに阪神大震災を重ね、人間の悲哀と希望を綴り、更に東日本大震災の悲惨さを独特な視点で絵画化、近年はオリンピックやワールドカップ等世界のイベントをテーマに大作を発表してきているが、小品の発表は「カトレア」を一貫して追い続けている。(松)

 


森の天使と貴婦人 F15号