「輪廻転生 �氈`�」」
二元会副会長山本幸雄(1947年兵庫県生)は母をモティフに近年描き続けてきた。今回48回展に発表された5点連作の『輪廻転生』はどうやらその最終章を迎えたようだ。
左上の白い作品は、小さな写真版では判然としないが正面に老いた母の顔が浮かび、流れに浮かぶ朽ちた木の左部にはそのデスマスク?がおぼろに見える。90余の長命で逝った母との別れの詩である。右の黒い画面に登場するピエロは、これまでも氏はピエロをしばしば描いているが、客観視した自分、つまり自画像であり、中央は長寿で逝った母が蓮のうてなで踊る姿、あと2点は母の孫たちの一人3態の構成と母の故郷の海辺で戯れる孫の姿で、まさに輪廻転生の図である。5点連作の構成的物語のイメージの変容の豊かさ、そして各作ごとの描写術の力を感じながら、画家自身の更なる明日を期する。
