第43回二元展

 

松田 百世

「亡き父に」


 いささか暗うつな木立ちの中に、ひと群れの花が浮き上がってくる。

「一つの花束はそれだけで世界だ」との謂の如く、哀しみに色を喪失した花むれは思い出のすべてを込めてそこに揺らいで果敢ない。 (中)