| 星野正明油絵個展
星野正明氏(二元会常任委員・日本美術家連盟会員)の個展。会場にはイタリア、フランス、スペインなどで取材した風景作品約25点が並んだ。二元展では圧倒的な迫力のヨーロッパ風景大作を発表しているが、今展では現地取材をベースとしたエスキース的作品で、ヨーロッパの陽光を孕む柔らかい臨場感を持った作品である。誌面に取り上げた2作品はともにスペインの渓谷の街。「白い家並み」は影すらも眩しく輝くカサレスの光を描き、点景人物が効果的に挿入されている。「宙吊りの家」はクエンカの切り立った崖上に不安定に立つ木造の家。(現在は抽象美術館となっている)その横に架けられた吊り橋からの展望であろう、手前の木立の鮮やかな色彩、タッチの鋭さと崖上の町並の柔らかな色彩表現が対比効果を生んでいる。充実の展覧内容であった。 (松)
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宙吊りの家(クエンカ)F4
白い家並み(アンダルシア・カサレス)F8 |