樋口
貞男 油絵展
■3月18日〜23日
■大阪・ギャラリー 香
二元会運営委員、樋口貞男氏の油絵個展。2年前にも同画廊で拝見したが、一年おきの発表を課せているのであろう、旺盛な制作姿勢は健在である。
今回は、27点の作品が並んだが、2年前に40日間に亘る取材旅行に出かけた東欧(チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキア等)の風景がメインで、それにペルー、スペイン他の取材による作品が何点か加わった。出品作品に5〜6箇所の世界遺産が描かれている。「スピッシュ城」もその一つ。東部スロバキアのシェスケー・ポドフラディエ市にあり、ハンガリー帝国時代にトルコ、モンゴルの侵略に備えて造られたという。街から少し離れた丘陵に孤高として建つ廃城。作品は、オフロードのままで細い道が続く青空の下、道と丘陵の草木がリズミカルに呼応して白く輝く城を浮かび上がらせた。
もう一点、ペルーの世界遺産マチュピチュを挙げる。4年前の取材とお聞きしたが、やはりその景観に圧倒されたという。全景が見えるスポットからの描写であり、どっしりとした山と遺跡の存在感が伝わってくる。充実の個展となった。
(松)
