第74回一水会展

 

辰巳 文一

「雨あがり」

 

 ゆるやかなカーブを描く下り坂の小路の向こうに秋色が広がり、遠くなだらかな山並がかすんでいる。雨上がりの小路は家影をうつし、空気は湿潤の気配を帯びる。穏やかな刻が流れ、生活の情感が漂う。(中野)