第79回一水会展

 

辰巳 文一

「参道の秋」

 

 正倉院の脇をぬけると三月堂に到る参道は、枯葉が敷きつめている。紅葉、黄葉の樹々が秋を彩り、くねった蔓枝が趣きを添える。空も晴れ風も穏かな秋の好日、静かな景に深まりゆく刻への情愛がこもる。(中)