第89回二科展
戸狩 公久
「津 軽」
静かだ。音一つしない朝まだきの船溜り、海も空もどんよりと北国の冬を示し、わずかに降った雪が船の上、波止場や階段、テトラポットの稜線を浮彫りし、朱の灯台を斜めに染めた白の描写がみごとだ。