印象・いわて 7人の画家の表現より

「三陸愁想」

 畠山 孝一

■ 4月25日〜7月5日
■ 岩手町立石神の丘美術館

    

 

 

 


新制作協会会員畠山孝一氏が1981年に制作した超大作「三陸愁想」(油彩、198×668.5
cm)が、岩手県の北端岩手町の石神の丘美術館に展示されている。これは、この4月同館芸術監督に就任した盛岡市在住の作家、斉藤純氏セレクトによる企画展「印象・いわて〜7人の画家の表現」展への出品作。この絵は当時500号2枚として新制作展に出品したが、右側一枚の入選に終った。それから20年の時を経て、萬鉄五郎記念美術館企画「岩手の現代作家」展で日の目を見ることになる。同展には岩肌を題材にした11点が出品されたが、この超大作の異彩は周囲を圧倒したことだろう。当時同館運営委員であった斉藤氏の心にも深く印象づけられ、今展に至った経緯である。
 開催趣旨によると「自然表現の多様性を紹介する展覧会〜個々の表現の違いを越えて、現代の美術の中に息づく自然」とある。なるほどポスターにも部分使用されている畠山の岩は、写実と創造のコラボによって見る者に自然への畏怖の念さえも抱かせるだろう。初夏の東北の里に信念の絵がある。    (シノハラ)