堀 江  進 展  ーMUGENー

 近代美術協会委員・堀江進氏の個展。昨年テーマを「MUGEN」へと展開させたが、6年前にDRIFT(漂流)シリーズからRIVIVAL(復活)シリーズへと移行し、生まれたるもの(既存品・不用品)の再生で画面を構築する試みがなされてきた。不死鳥を思わせる小作品展示構成が今も記憶に残る。
 「MUGEN」は、平面のみでなく表現意識を立体空間の存在として、大小の複数作品構成を床と壁の両面に広げ結合した。今度は天井から吊るした立体も加わり、正に立体表現を目指すのではと思っていたが、今回の会場の展示制限(天井も低い)から平面の深み、揺らぎを指向する展示となった。紹介の1点は、上部横長の漆黒の宇宙に太陽を配し、下部に∞(無限)のサインをコラージュして空間の広がりを表現した。他、風、雨、天、地など文字のもつ個々の思考空間を加味した作品も加わり、興味深い展覧となった。   (松)

   ■10月21日〜31日  ■日本橋・ちばぎんアートギャラリー

  「会場風景」