第63回一線美術会展

 

上野 直雄

「潮の香り」

 

 漁港のシリーズだが、登場するのは海と漁船と魚揚場。そこに人物の姿は描かれていない。しかし肩寄せ停留する舟達に、海面の網篭に、舫いを繋ぐ潮錆びた鉄輪に、そこに活きる人の息吹を感じさせる。(松)