画暦40周年記念
高 橋 美 奈 子
高 橋 摩 貴 子
新構造社審査会員の高橋美奈子さんと高橋摩貴奈さんの母娘二人個展が新年の銀座で開催された。
美奈子さんは画歴40周年記念としての展観、新構造展出品の130号4点を中心として15号、10号、サムホールまで人物、風景、花と意欲的な出品。薔薇を大きく配した「宙の舞」は最近作だが、都美術館で見た時よりも強烈な印象である。摩貴奈さんの薔薇のモチーフに刺激されての制作と聞いたが、赤を主体とした燃えるような色使いは美奈子さんのトレードマークとなっている。紹介のポピーも半抽象化したイマジネーションの世界といえよう。
一方、摩貴奈さんは02年に東京芸大大学院を卒業、テキスタイルのデザイナーとしてデビューしたところだが、作家活動も続けていくその出発点ともなった。女体をイメージした曲線に文字を散りばめていく4枚組の「ある旅」が秀逸。空間にほのかな香りが漂う。最近は薔薇をモチーフに作品展開しているも、文字と空間を突き詰めて欲しいと思う。一層の研鑽を期待したい。 (松)
