=イメージの錬金術=

木津 文哉展

東京展■1月27日〜2月2日 ■日本橋三越本店美術特選画廊
高松展■3月16日〜22日   ■高松三越本館5階美術画廊

 東京では久々まとまった本格的個展。
 東京芸術大学大学院修了後、油絵大賞展佳作賞、安井賞展佳作賞、そして昭和会展優秀賞などを矢継ぎ早やに受賞し、一躍時代の寵児として画壇にデビューした木津も、もう40代半ばの作家としての佳境に入った。
 今回は、アンティーク玩具などをモティフにミックストメディアによる新作約30点の発表。キャッチコピーに〈イメージの錬金術〉とあるごとく、卓抜たる表現力による作品群はまさに豊穣なイメージを謳い上げている。
 『夜間飛行』は二つのトーンのブルーの広がりに、円型の台上のシャトと羅針盤を組み合わせ、アンティークな様々の飛行機や飛行船を飛ばせている。その影や空間感の錯視を利して、まるで立体細工もののように見える。気付くと車までが…、それが少しの違和感もなく、レトロなノスタルジーを誘涌してくる。確かにイメージの錬金術師と呼ばれる由縁である。 (中)

 

 
      
「夜間飛行」