新世紀美術協会委員・高橋重幸の個展。今回は2012年から2017年の油彩画・水彩画の大作4~5枚を中心に、これ迄の思い入れの作品(1、2点)、10号から50 号までの油彩・水彩、デッサンなど約30点が並ぶと聞く。いわばこの5年間の作品の変遷を改めて見つめ直し、今後の指針を明確にしようというもの。 因みに、2012年本展出品は「月の雫」。スペイン・チンチョン風景に黒豹と男女合体の人物を配したシュールな心象画。そしてこの年からパンパステルのデッサン画が登場する。デッサンセンスに優れた彼にマッチした画材での「ヴァイオリン弾き」に続き、アナザーシリーズにも特に目力の奥に潜む人格の描写のデッサン画がある。仏映画に触発されて描いた14年の作品「デリカテッセン」も印象深い作品だ。風景とのダブルイメージから人間の多重性を見据えたアナザーシリーズが本格化するのは15年からである。もともと「人間とは」が氏の一貫したテーマ。開催が楽しみだ。(松)
新世紀美術協会委員・高橋重幸の個展。今回は2012年から2017年の油彩画・水彩画の大作4~5枚を中心に、これ迄の思い入れの作品(1、2点)、10号から50
号までの油彩・水彩、デッサンなど約30点が並ぶと聞く。いわばこの5年間の作品の変遷を改めて見つめ直し、今後の指針を明確にしようというもの。
因みに、2012年本展出品は「月の雫」。スペイン・チンチョン風景に黒豹と男女合体の人物を配したシュールな心象画。そしてこの年からパンパステルのデッサン画が登場する。デッサンセンスに優れた彼にマッチした画材での「ヴァイオリン弾き」に続き、アナザーシリーズにも特に目力の奥に潜む人格の描写のデッサン画がある。仏映画に触発されて描いた14年の作品「デリカテッセン」も印象深い作品だ。風景とのダブルイメージから人間の多重性を見据えたアナザーシリーズが本格化するのは15年からである。もともと「人間とは」が氏の一貫したテーマ。開催が楽しみだ。(松)