約35年にわたる友人・画家の高橋重幸の人物のみの個展。昨年の7月27日に彼のフェイスブックでいきなり自分の病状に係る告知を挙げた。筆者も、少し前(6月TORGALLERYの個展)から彼の体の不調を感じていたが、喀血をして検査を受けたのだ。重篤な病、ステージ4。沈んでしまいそうな気持ちの中「最後までアーティストであり続けます」との一文から眼が離せなかった。きしむ体調とのぎりぎりの隙間を見つけての人物の心象デッサンが始まった。 しんどい時は小品を、インスピレーションが湧いた時は40Pの中作品にも挑戦してきた。「そろそろ限界かな」「4回目の化学療法の翌日、少し描ける気がした」「小さい絵でも、少しでも多く描き残したい」といった一文が、作品とともにフェイスブックに重なる。 今展には、そうした環境下での渾身の約15点の人物作品が並んだが、いずれも目線が語っている。女性像を借りながら虚空を見つめるのは作家自身なのだ。一番魅かれた1点を挙げた。 (松)
約35年にわたる友人・画家の高橋重幸の人物のみの個展。昨年の7月27日に彼のフェイスブックでいきなり自分の病状に係る告知を挙げた。筆者も、少し前(6月TORGALLERYの個展)から彼の体の不調を感じていたが、喀血をして検査を受けたのだ。重篤な病、ステージ4。沈んでしまいそうな気持ちの中「最後までアーティストであり続けます」との一文から眼が離せなかった。きしむ体調とのぎりぎりの隙間を見つけての人物の心象デッサンが始まった。 しんどい時は小品を、インスピレーションが湧いた時は40Pの中作品にも挑戦してきた。「そろそろ限界かな」「4回目の化学療法の翌日、少し描ける気がした」「小さい絵でも、少しでも多く描き残したい」といった一文が、作品とともにフェイスブックに重なる。 今展には、そうした環境下での渾身の約15点の人物作品が並んだが、いずれも目線が語っている。女性像を借りながら虚空を見つめるのは作家自身なのだ。一番魅かれた1点を挙げた。 (松)