〔収録作品〕①王と王妃②memory(第63回新世紀展より) 新世紀美術協会委員の毎年恒例の個展。頻繁に実施するスペイン取材の発表展として、またテーマを追ったシリーズの展開を意図した作品展として開催しているが、今回は後者にあたる。 今年の第77回水彩連盟展出品の「テンプテーション」で文部科学大臣賞を受賞したことは、既に記したが、従来のテーマであった「人間の内面性」を物語性ある新たな切り口で表現したメモリアル的な作品となった。その後、続いて発表されたものが「memory」。様々な体験をその皺のなかに刻み込んだ老婆の表情と、あえて画面を分けて内面の深層意識を描いた。ちぎられた子供の頃の写真、肩に手を置いた人物は父親か!?。葛藤の人生が画面に漂う。そして、この度の個展のハイライトが老いた「王と王妃」である。在位の長さとその間の生き様、葛藤が、射抜くような眼力から想像できる。民に祝福されてきたのか、恐怖政治で生き残ってきたのか…。因みにモデルは一人の男性と聞く。絵を読む作品は面白い。(松)
〔収録作品〕
①王と王妃
②memory(第63回新世紀展より)
新世紀美術協会委員の毎年恒例の個展。頻繁に実施するスペイン取材の発表展として、またテーマを追ったシリーズの展開を意図した作品展として開催しているが、今回は後者にあたる。
今年の第77回水彩連盟展出品の「テンプテーション」で文部科学大臣賞を受賞したことは、既に記したが、従来のテーマであった「人間の内面性」を物語性ある新たな切り口で表現したメモリアル的な作品となった。その後、続いて発表されたものが「memory」。様々な体験をその皺のなかに刻み込んだ老婆の表情と、あえて画面を分けて内面の深層意識を描いた。ちぎられた子供の頃の写真、肩に手を置いた人物は父親か!?。葛藤の人生が画面に漂う。そして、この度の個展のハイライトが老いた「王と王妃」である。在位の長さとその間の生き様、葛藤が、射抜くような眼力から想像できる。民に祝福されてきたのか、恐怖政治で生き残ってきたのか…。因みにモデルは一人の男性と聞く。絵を読む作品は面白い。(松)